【日光かき氷「徳次郎」の本店の場所はドコ?】氷室の存在と歴史について

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本項では、平成の現代において、日本に5つしか存在しない天然氷を製作している氷の蔵元の内の一つである「徳次郎」本店の場所(所在地)ならびに、当該、徳次郎がクソほど暑い夏でも、氷を溶かすことなく保存できている秘密について述べたい。

日光のかき氷「徳次郎の本店の場所(住所)」と「氷室のお話」と「歴史・由来・意味」について

まず、徳次郎の読み方とは?

徳次郎と聞いて多くの方が「とくじろう」と・・読むハズです。

えっ?違うの??と思われた方もおられると思われますが、もちろん、読み方は「とくじろう」で正解です。

しかし、古来では他に意外な呼ばれ方があったそうです。

それは以下にて順を追ってご説明して行きます。

まず、「氷室(ひむろ)」とは?

氷室(ひむろ)」とは、氷を年中蓄えておく場所です。

つまり氷の倉庫のようなものです。

まだ冷蔵庫というものが普及する前は、暑い夏には冷蔵庫の代わりに氷室から氷を出して、その氷を部屋に置いて冷房の変わりしたり、食したりしていました。




暑い夏にどうやって氷を保存するのか?

日光など標高が割と高い山間は、真夏でも平均気温が20℃前後の年中低温地域です。

これは日光の地形から及ぼされる「寒波(かんぱ)」が成せる「自然の恵み」とも言えます。

以上のことから年中低温のため、氷を上手く保存すれば年をまたいで長期的に保存が可能と言うことになります。

クソ夏い暑の氷の保存方法としては、日光の山間で育っている杉の木を削った「おがくず」を氷に振りかけて氷を包み込みます。

このようにして、比較的温度が高い夏でも氷が溶けないくらいの低温を保つことが可能になり、長期保存が可能なるワケです。

えぇっ?!氷室が全滅する?!

時代は平成へと移り変わり、「地球温暖化」と言う言葉が生まれました。

地球温暖化の波及は、このような氷室まで影響を及ぼしています。

つまり、日光の山間にまで温暖化の波が押し寄せ、年々温度が上昇し、氷が溶けやすくなっているのです。

通例では、天然氷の切り出しには14センチ以上の厚さが必要になります。

しかしながら近年に至っては、氷の厚さは6センチにしか満たず、半分以上足りていない状況が続いています。

例年1月上旬には、その年、最初の切り出しが行われますが、現今に至っては氷の上に乗ることもできないほど氷が成長せず、氷の生成の遅れが生じています。

通例では1月上旬に1回目の切り出しが終わり、2回目の氷の生成作業(製造)が開始されるのですが、温暖化の影響から暖冬になり、沢の水が凍らずに流れ続けていることから春先の水不足も懸念されています。

あらまぁ..摩訶不思議!天然の氷は簡単に溶けない!

しかし、天然の氷は弾力(粘り)があり、密度が高いため、現代の蒸し暑い夏でも簡単に溶けることがありません。

つまり、一昔前と変わらずに氷室の中で何とか長期的な保存が可能になっています。

ただし、いくら保存環境がある程度整った氷室と言えども、あくまでも氷なのでいずれ溶けてしまいます。

そこで、他に氷室の温度を保つ方法として、氷室の内側を囲むようにして氷を配して氷の壁を作り、内側の氷を守るような工夫を氷室に凝らしてあるのです。

これらは、先代や先々代の徳次郎から、脈々と受け継がれてきた職人芸の成せる技とも言えます。

現代でも、真夏のクソ夏い日に、天然の美味しいかき氷をドテッ腹にしこたま流しこめるのは、まさに徳次郎のおかげであると言い切れます。

えぇっ?!「徳次郎」って人の名前じゃなかったの?「徳次郎」の名前の由来と歴史

実は、徳次郎とは、なんと!地名のことです。

栃木県の宇都宮や日光一帯を領土として支配していた一族がいたが、その一族の名前を「新田氏」といぅ。

新田氏は宇都宮の地に「徳次郎城(とくじらじょう)」と言う城を築きます。

城の名前の由来は、この徳次郎城を作った人が「新田徳次郎昌言」と言う名前であるからです。

徳次郎城は今はもうありませんが、徳次郎城があった地域は「徳次郎」と言う地名になっていきます。

これらの事実からお分かりになるように、「徳次郎」と言う地名が、この新田氏の名前に由来したものであることが分かります。

しかし、古来の日光の地元では当時は「久次良(とくじら)」や「外鯨(とくじら)」と呼称していたようです。

つまり、本来は「外久次良(とくじら)」や「外鯨(とくじら)」が正解であり、「徳次郎(とくじら)」や「徳次郎(とくじろう)」と言う読み方は正式ではないと言うことになります。

ただし、この地域は近年に差し掛かり、宇都宮市に併呑(合併)されており、その時に「徳次郎(とくじろう)」と名前をあらためられ統一されたそうです。

しかし地元の人の中にはまだ、一昔前のように「とくじら」と読む方がいたり、看板が「とくじら」のままの場所が多いようです。

話は天然氷の徳次郎に戻りますが、現在の天然氷の徳次郎は四代目で名前を「山本雄一郎」さんと言います。

そして、読み方はもちろん、「徳次郎(とくじろう)」です。




日光かき氷 徳次郎のINFO

  • 住所:栃木県日光市霧降1535-4 (日光霧降高原 チロリン村内)
  • 公式サイト:http://tokujiro-4th.com/

日光東照宮から「日光・かき氷 徳次郎 本店」へアクセス方法

霧降高原道路(県道169号線)南東へ進む

県道247号線

日光霧降高原 チロリン村

  • 距離:おおよそ5キロ
  • 所要時間:10分ほど

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