日光東照宮・宝物館
竣工年
- 2014年(平成26年)8月
建築様式(造り)
- 切妻造り
- 平入
- 鉄筋・鉄筋コンクリート造
- 地上2階建て
屋根の造り
- 銅鋼合金・丸桟瓦特殊葺き
広さ
- 延床面積:1,779㎡
設計
- 松田平田設計事務所
施工者
- 元旦ビューティ工業株式会社
- 清水建設株式会社
日光東照宮・宝物館の歴史・概要
日光東照宮・宝物館は御祭神である徳川家康公の遺愛の品々や江戸幕府に献上された品々が所蔵されています。
現在、約2000点を所蔵しています。
この品々の中には国宝のお宝や重要文化財のお宝もあります。
注目すべきはやはり国宝の「刀」2点と、家康公愛用の重要文化財「南蛮胴具足」です。
現在の宝物館は平成27年3月13日に「家康公400年式年大祭記念」を記念して開館された新しい宝物館になります。
景観は境内の歴史的建造物群に倣い(ならい)、和風建築で造営されています。
また館内は完全バリアフリーとなっていますので車椅子の方でも安心して訪れることができます。
代表的な国宝・重要文化財指定の宝物館の展示物・一覧
国宝
「太刀・銘助真」※附:打刀拵
- 国宝指定年月日:1951年6月9日
鎌倉時代中頃の制作。
長さ七一・二一センチ 反り二・八八センチ 元幅三・二一センチ 先幅二・四八センチ目くぎ穴二個
下棟に【助真】の銘がある。
助真は備前の名工・福岡一文字派出身。「鎌倉一文字」は助真のこととされる。
太刀 銘国宗(附:糸巻太刀拵)
- 国宝指定年月日:1953年11月14日
鎌倉時代中頃の制作。
長さ七二・六センチ 反り二・四センチ。
備前長船出身の直宗派の名工・備前三郎国宗(びぜんさぶろうくにむね)制作の刀。
※国宝に関しては常時展示されていないこともありますので要問い合わせ。
重要文化財
「剣・銘久国弘安三年三月日」(けん・めいひさくに)
- 重要文化財指定年月日:1917年(大正6年)4月5日
制作年:1280年(弘安3年/鎌倉時代)
鎌倉時代の名工「粟田口久国(あわたぐち ひさくに)」作とされる「剣」。
【銘:久国】の文字が見える。
小文地葵紋付胴服(こもんじあおいもんつきどうふく )
- 重要文化財指定年月日:1976年(昭和51年)6月5日
所有者:徳川家康⇒近藤用尹(こんどうもちまさ)
江戸時代に流行した型染技法の1つで制作された紋付の服(着物)。
元和元年に近藤用尹が徳川家康公から賜った着物。
紙本著色東照宮縁起(作者:狩野探幽)
- 重要文化財指定年月日:1903年(明治36年)4月15日
家康公の生涯を描いた絵巻本。全5巻からなる。
「釈迦堂縁起」「当麻寺縁起」「平家物語絵巻」などが参考にされた。
中の絵画は狩野探幽。書のタイトル字「東照大権現縁起」は南光坊天海僧正の直筆。
太刀「銘(福岡一文字)・附(絲巻太刀拵)」
- 重要文化財指定年月日:1950年(昭和50年)8月29日
長さ75.4センチ 反り2.7センチ 元幅3.34センチ 目釘穴2個に「名工集団・備前福岡一文字派」が鎌倉中頃に制作の刀。
南蛮胴具足
- 重要文化財指定年月日:1977年(昭和52年)6月11日
西洋の甲胄を改良して日本風に仕立てたもの。安土桃山時代制作の徳川家康公遺愛の甲冑。
寛永諸家系図伝(真名本)
- 重要文化財指定年月日:1981年(昭和56年)6月9日
日本初の武家の家系図。徳川家光公の命により1643年(寛永21年/江戸時代)9月に編綴。
186冊の存在が確認されている。
「渾天儀・寛文十年酒井忠直奉納」
銅製の天体観測機。
小浜藩士(福井県)・石原信由が1619年から1691年に京都の職人に作らせ、1699年12月に江戸幕府へ献上される。翌年の1670年(翌寛文10年)に日光東照宮へ奉納されたもの。
宝物館の見どころ
2階
東照宮シアター
東照宮シアターとは日光東照宮を映画(映像)で楽しむ企画です。
陽明門を3Dでリアルに再現した映像を用いて創建当初の姿や下から見上げるだけでは分からない魅力を知ることができます。
徳川家康公のアニメ
徳川家康公の少年期からの生い立ちがCGアニメーション映画で放映されています。
※シアターは写真撮影が禁止されています。(写真はお借りしたものです)
展示室
家康公の甲冑が展示室正面に展示されており、その周囲には家康公や徳川家にまつわる書物や刀、所持品などが展示されています。
展示室は写真撮影が禁止です。
1階
エントランス・受付
1階の自動ドアをくぐると目の前に受付とエントランスが広がります。受付は右斜め方向です。まずは、受付へ立ち寄って入館手続きを済ませてください。共通券をお持ちの場合は印鑑を押してもらえます。
展示室・シアターへの入口
日光東照宮宝物館は2階に展示室やシアター(映画館)がありますので、2階がメイン会場になります。
まずは、正面右斜めに見える受付で入場券を購入します。共通拝観券を持っている場合でもまずは受付へ立ち寄ります。
1階の入口ゲートをくぐれば2階への階段を昇って行くことになります。
2階へ上がると目の前にシアターがあり、奥には展示室が広がっています。
売店(グッズ販売)
受付の隣にはお土産・グッズ販売コーナーが設けられています。お菓子や湯葉などの日光土産から日光東照宮グッズ、書籍などが販売されています。
カフェ
宝物館1階出入り口の右脇にはカフェが併設されています。(外から見えます)
このカフェは日光東照宮がプロデュースするカフェではなく、「株式会社上島珈琲店・日光東照宮店」となります。
基本的に小休憩を意識したようなカフェなので、ほとんどパン系のメニューになります。
朝の小腹の騒ぎを鎮めるのに最適な「モーニングセット」はありがたいメニューです。
ランチにも応用ができますが、ガッツリとドテッ腹に流し込みたい方には少々不向きです。
おすすめは上島珈琲特製のアイスクリームです。
ドリンクはお子様用にレモネードやココア、キッズオレンジジュースなどがあります。
宝物館の館内配置図
- 1階:カフェ、ショップ
- 2階:東照宮シアター、第1展示室、第2展示室
1階部分は無料で開放されていますので、宝物館へ入館されない方でも立ち入ることができます。
2階部分が宝物館の展示スペースとなりますので入館料金が発生します。
日光東照宮・宝物館の「入場料金(入館料)・営業時間・休館日」
基本入場料金(入館料)
- 入館料:大人1,000円、小人400円
入館料の割引
団体割引(団体割引の定義:35人以上)
- 割引適用料金:大人900円、小人360円
共通拝観券(セット割引券)
東照宮拝観券+宝物館入館券
大人・高校生:2,100円、団体割引:1,970円
小・中学生:770円、団体割引:725円
日光東照宮単独拝観券
大人・高校生:1,300円、団体割引:1,170円
小・中学生:450円、団体割引:405円
※小・中学生引率の先生は生徒と同額
営業時間
- 4月1日~10月31日:午前9時から午後5時まで
- 11月1日~3月3日:午前9時から午後4時まで
※入館は閉館時間の30分前まで
※冬季11月1日から3月31日は午後4時まで
休館日
なし(年中無休)
日光東照宮・宝物館へのお問い合わせ先「住所・電話番号」
住所:日光市山内2301
TEL:0288-54-2558
代表TEL:0288-54-0560
代表FAX:0288-54-0061
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