日光東照宮・ 御仮殿【重要文化財】

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日光東照宮・ 御仮殿【重要文化財】

御仮殿・本殿

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創建年

  • 1639年(寛永16年)
建築様式(造り)

  • 入母屋造
  • 平入
    ※権現造
屋根の造り

  • 銅瓦葺
大きさ

  • 桁行三間(奥行:約6m)
  • 梁間三間(横幅:約6m)
  • 一重
重要文化財登録指定年月日

  • 1944年(昭和19年)9月5日

御仮殿・相の間

創建年

  • 1639年(寛永16年)
建築様式(造り)

  • 両下造
  • 一重
屋根の造り

  • 銅瓦葺
大きさ

  • 桁行二間(奥行:約4m)
  • 梁間一間(横幅:約2m)
重要文化財登録指定年月日

  • 1944年(昭和19年)9月5日

御仮殿・拝殿

創建年

  • 1639年(寛永16年)
建築様式(造り)

  • 入母屋造
  • 平入
  • 向拝付き
屋根の造り

  • 銅瓦葺
大きさ

  • 桁行五間(奥行:約10m)
  • 梁間二間(横幅:約4m)
  • 向拝三間(約:6m)
重要文化財登録指定年月日

  • 1944年(昭和19年)9月5日

日光東照宮・御仮殿の読み方

日光東照宮の境内には読みにくい名前の社殿がありますが、御仮殿は「おかりでん」と読みます。

日光東照宮・御仮殿の重要文化財指定建造物・一覧

日光東照宮の御仮殿は1944年(昭和19年)9月5日に国の重要文化財に指定登録されていますが、具体的には御仮殿の以下の建造物が指定を受けています。

「御本殿」、「拝殿」、「相の間」、「鐘楼(透塀外左脇の鐘舎)」、「入口の鳥居」、「唐門」、「透塀(すきべい)」

日光東照宮・御仮殿の役割

御仮殿は日光東照宮特有の社殿ではなく、それなりの規模の神社であれば境内に造営されています。

御仮殿とは早い話が、本殿の修造(修理)や立替えと言った工事を行う際に、本殿でお祀りしていた神様を一時的にお遷しするための「仮の本殿」と言うことであり、これが「御仮殿」の名前の由来となります。

神様の御神霊を御仮殿へ遷す(うつす)ことを下遷宮(げせんぐう)と呼び、神様を御仮殿へお遷しした後は工事が終わるまで御仮殿が本殿となり、参拝客は「御仮殿」へ訪れて参拝します。

この後、すべての神事がこの御仮殿にて執り行われます。その際、神事に必要な護摩堂などの堂舎や神楽殿、神輿舎などの殿舎、なども御仮殿の境内に仮設営されます。

尚、上述した「一時的に遷す」と言う意味合いは、御仮殿は修造(工事)が決定した段階で造営し、ほとんどの場合、工事が終われば撤去されます。

しかし日光東照宮の場合、御仮殿も境内の社殿群を構成する建造物の1つとして撤去されずに残されています。

撤去されない理由としては、特に江戸時代においては家康公が眠る墓所として最重要視されていましたので、定期的に本殿の修理が行われていたからに他なりません。

このため御仮殿も取り壊さずに次の修造の時のために残しておこうと言った解釈になります。

尚、この御仮殿は現在は使用されておらず、正式には1863年(文久3年)まで使用されていたようです。

現在に至るまで19回、下遷宮が執り行われています。

日光東照宮・御仮殿の歴史・由来

日光東照宮には「日光山東照宮造営帳」と呼称される創建以来から伝わる帳簿が現存しています。

この帳簿には日光東照宮の造営に携わった人物や造営した社殿の記録などが記載されているのですが、なんと!この御仮殿の記録だけ記述がないそうです。

つまり、当初の御仮殿はもっと別の場所に造営されており、それを1639年(寛永16年)に現在の場所へ移設してきたのではないか?・・などとも考えられています。

日光東照宮・御仮殿の建築様式(造り)


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日光東照宮・御仮殿の本殿・拝殿は「唐門」と唐門に連絡するドスケベ・・あぁイヤイヤイヤ、「透塀(すきべい)」!!・・の、内側に造営されています。

普段は閉ざされており、一般の参拝客は立ち入ることは叶いません。

御仮殿を正面からではなく、側面から見ることで分かりますが、

組物である「出組(でぐみ)」の部分や「梁(りょう)」と言う横木の部分は青色、赤色、金色、薄緑色のカラフルな極彩色で彩られています。

また「貫(ぬき)」の先の鼻の部分は「象」が形作られており、この象すらもカラフルな極彩色で彩られています。

壁面の部材の1つである「蟇股(かえるまた)」には「雉(サギ)」や「獅子」と言った鳥獣、その他、「花鳥」、「唐草模様」の彫刻が施されており、さらには家康公の干支である「虎」までも彫られています。

ところで・・「権現造」とは?

権現造」とは、早い話が本殿と拝殿が1つの屋根で繋がった状態にある建造物のことであり、古い別称で「石の間造り」とも呼称されます。
権現造は、日光東照宮とも関わりの深い「久能山東照宮(静岡県)」が発祥とされる造りで、本殿と拝殿の間には双方を連絡するための「廊下=間(部屋)」があります。
この「廊下=間(部屋)」の部分を御仮殿では「相の間(石の間)」と呼称しています。
権現造を上から権現造りを見た場合、「」の漢字のように殿舎が縦に並んでいます。

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ただ、一説によるとこの権現造り(石の間造り)」は、あたかも徳川家独自の造りだとされていますが、実際のところは「藤原鎌足を祀る談山神社」や「豊臣秀吉を祀る豊国廟(豊国神社)」を参考にして考案された造りだとも云われております。

ところで・・「両下造」とは?

両下造とは「りょうさげづくり」と読み、この造りを持つ建造物が出てきた場合は、前後の建造物に挟まれている状態にある建物を指すことになります。
御仮殿は「権現造」をしていることから、本殿と拝殿の間に、この「相の間」が挟まれていることになります。
従って、両下造とは本来は「切妻造の部類に入る」と思われますが、前後の妻側が本殿と拝殿に連絡しているため妻側が無いことになり、屋根だけが左右に垂れ下がっている状態にあります。
これを素直に「切妻造」と呼称せずに「両下造」と呼称します。

御仮殿の謎

実は御仮殿の相の間の天井は格子天井になっており、この格子の1つ1つに花が一意の方向性を持って並べるように描かれています。

しかし、1つの格子の花だけ描かれている方向が真逆なっています。

これぞまさに東照宮の謎の1つです。

日光東照宮・御仮殿の特別公開

一般の方が御仮殿の内部を見学することは叶わないと上述しましたが、実のところ日光東照宮では不定期で御仮殿を特別公開しています。

特別公開時期:正月(1月初旬)に公開される事が多い
入場料金:無料
特別公開時間:日光東照宮の営業時間と同じ
※内部は基本的に撮影禁止

【補足】日光東照宮・御仮殿の御朱印

実は御仮殿でもなんと!御朱印をいただくことができます。

中央に「御仮殿」と記載があり、特徴的であるのが御朱印の右端に大きく赤字で「重要文化財」と書かれています。

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御仮殿の御朱印の授与場所は御仮殿の内部の授与所です。

但し、御仮殿が特別公開している時にしかいただくことができませんので「期間限定の御朱印」となります。

例えば、御仮殿の特別公開期間外に日光東照宮の境内の授与所へ訪れて「御仮殿」の御朱印をいただきたいとお願いしても、この御朱印は授与していただくことはできません。

日光東照宮・御仮殿の見所(見どころ)

御仮殿・唐門【重要文化財】

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創建年

  • 1639年(寛永16年)
建築様式(造り)

  • 四脚・平唐門
大きさ

  • 桁行五間(奥行:約10m)
  • 梁間二間(横幅:約4m)
屋根の造り

  • 銅瓦葺
重要文化財登録指定年月日

  • 1944年(昭和19年)9月5日

唐門の軒丸瓦にも同じく徳川家の「三つ葉の葵」の紋が彫られています。

御仮殿の唐門は「平唐門(ひらからもん)」と呼称される門です。

平唐門とは門を正面から見て唐破風が左右に付いており、入口となる面は直線的な普通の瓦屋根となります。

この左右の唐破風の屋根を支える脚が前後に2本、左右合計4本あることから「四脚・平唐門」となります。

御仮殿・鳥居【重要文化財】

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創建年

  • 1639年(寛永16年)
建築様式(造り)

  • 明神鳥居
材質

重要文化財登録指定年月日

  • 1944年(昭和19年)9月5日

御仮殿の鳥居も他の日光東照宮の鳥居と同じく「三つ葉葵の紋」が入っています。

明神鳥居とは、神社の鳥居にもっとも多く見られる形状の鳥居です。

明神鳥居の特徴としては、鳥居の屋根となる笠木の部分の両端の形状が跳ね上がっており、その下の「貫(ぬき)」と呼称される横木が左右の柱を突き抜けています。

御仮殿・鐘楼【重要文化財】

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創建年

  • 1639年(寛永16年)
建築様式(造り)

  • 切妻造
大きさ

  • 桁行一間(約2m)
  • 梁間一間(約2m)
  • 一重
屋根の造り

  • こけら葺
材質

重要文化財登録指定年月日

  • 1944年9月5日

御仮殿の左脇にあるこの梵鐘は、江戸時代においては日光山中に時を知らせる鐘として突かれており、当初の梵鐘は1660年 (万治3年)に鋳造されたものと云われております。

この御仮殿の鐘楼にも、御本殿と同じく透かし彫りで彫られた極彩色の花鳥や唐草模様の彫刻が施されています。

また、御仮殿のほとんどの建造物の屋根は銅瓦で葺れていますが、鐘楼だけは何故か「こけら葺」で葺かれています。

ちなみに「こけら葺」とは、薄い木の板を幾重にも張り巡らし、屋根を形成していく技法です。

日光東照宮・御仮殿の場所

日光東照宮・御仮殿は、東照宮の入口となる石鳥居を入ってスグの右脇に位置しております。
参道を挟んだ向かいに五重塔があります。

終わりに・・

通常、一般の参拝客のほとんどが、この御仮殿を通り過ぎて五重塔や表門へ向かいます。

せっかく日光東照宮へ訪れたのですから、是非!御仮殿にも立ち寄ってジックリと見学をしてみてください。

御仮殿は東照宮の境内の騒然とした雰囲気はなく、静寂した気配に包まれていますのでゆっくりと落ち着いて見学することができます。

日光東照宮へ訪れる際は、ポケットグラス(望遠鏡)をお忘れなく!

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