日光二荒山神社・高天原
二荒山神社神苑にある大黒殿の裏には「高天原(たかまがはら)」と看板が立ち、注連縄(しめ縄)で結界が施されている場所があります。
周りに大きな杉が自生している以外は特に何もないように見えるエリアですが、ここは天津神をお迎えする、二荒山神社にとっては特別な最も神聖な場所の1つです。
ところで・・「高天原」とは?
「高天原」は、モヤモヤとした煙の渦状になった「混沌(こんとん)」から突如として巻き起こった「天地開闢(てんちかいびゃく)」により「天」として誕生した場所のことです。
故に、単純に「天」、または「天の原」とも云われます。神道においては「垂直三元的世界観」の1つとされ、すなわち、根の下国(ねのしたつくに/=黄泉の国)、葦原の中国(あしはらのなかつくに)に対しての上国(うわつくに/=天)であることを表します。
この高天原に最初に降臨した神は日本神話では「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」と云われます。
一般的に「高天原」は「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」が鎮座される神界(天上世界)として広く認知されています。
そして、ここ二荒山神社では「神々が降臨する場所」として「高天原」としています。
高天原は実は日光山で最強のパワースポットだった?!
日光山は全体がパワースポットとして名前が通っており、その中でも二荒山神社は特に多くのパワースポットが存在していますが、その中でもひときわ最も強いパワーで満ちているとされているのが、なんと!この「高天原」なのです。
以上のことから、日光山へパワーを授かりに訪れた際は、必須的に訪れなければならない場所と言えます。
病気で療養中の方は、是非!このパぅゎっ、ぅゎぅゎうわ~(訳:パワー)を、授かって帰途に着かれてください。
こホンっ!
注連縄の向こう側には行かないよう注意
上記の画像(写真)を見ても分かるように、高天原には注連縄で結界が張られており、注連縄の向こうは神界になります。
神界と我々の俗世界との境界線になりますので、くれぐれも中に入ることの無いよう注意しなければなりません。
高天原の「こんな見どころ」
実はこの高天原には、ある祭典を行うと実際に天津神が降臨されると言ったら驚きますのでしょうか?
その神事こそが「高天原神事」です。
栃木県の登録無形民俗文化財「弥生祭」
二荒山神社では、4月13日~17日の5日間に渡って「弥生祭」が行われます。
「弥生祭」の期間中の4月16日の朝に執り行われるのが「高天原神事」です。
9時30分頃、滝尾神社、本宮神社、二荒山神社本社の神輿が、この高天原に集い「八乙女(やおとめ)」と言われる「二荒山神社の巫女たち」により「神酒」が供進されます。
次いで八乙女による「御前神楽」と呼ばれる御神楽(おかぐら)の奉奏(ほうそう/踊りの奉納)があります。
その後、三神輿は拝殿へ着興し、神饌(しんせん)が神前に供進されて着興祭が催されます。
以上のように、この弥生祭は仕来り(しきたり)と格式を重んじる由緒ある歴史を持つ行事と言うこともあり、1999年(平成11年)8月17日に「栃木県・登録無形民俗文化財」の指定を受けています。
日光二荒山神社・高天原の場所(地図)
日光二荒山神社・高天原は、神苑の内部、神輿舎の裏側、大国殿の左脇に位置します。