日光二荒山神社・円石(丸石)
日光二荒山神社の境内には「円石」と呼称される石があります。
日光二荒山神社の「円石」とは?
円石(まるいし)は、その名の通り、円い(丸い)形の奇石です。
二荒山神社の神苑内、大国殿の前に台座に乗った丸い石が置かれています。
さらに円石の前には立札が立っており、この立札には・・
「人の心も丸くあれ 角立てず 穏やかに生きれば 自然と人は幸せになれます」
と書かれています。
円石のご利益
この円石にはなんと!ご利益があり、なんでも願い込めて撫でると願いが成就すると云われます。
『石を撫でることによって、気持ちが落ち着き、心までも丸くなる』という意味合いのようです。
ご自身の性格で悩んでいる方は、たくさん撫でてみてはいかがでしょうか。
お子さんに撫でさせるのもいいかもしれません。
たまに、ご利益を倍増させる狙いで高速で長時間、撫でまくるコノヤローが出没しますが、高速で長時間撫でてもご利益は変わりませんのでご注意ください。
円石に書かれた字
この円石をよく見ると漢字の羅列が刻字されていますが、風化が著しく、読み取ることが難しいのですが、「燕面真飛椿」「歳面真○無二者」‥‥‥などの刻銘が見えることから、何かしらの歴史を歩んできた石コロであることには間違いないようです。
現在の二荒山神社本社の場所には、かつて満願寺(まんがんじ/輪王寺の前身)という寺院が立っていたことから、その満願寺に由来した石という可能性が大です。
えぇっ?!二荒山神社には他にも名物の石があるって??
実はこの二荒山神社には、他にも名物と呼べるような以下のような奇石があります。
社務所脇の「さざれ石」
二荒山神社の社務所の脇に、しめ縄をかけられた「さざれ石」があります。
国歌「君が代」の歌にも登場する「さざれ石」はご存知でしょうか?
「さぁ~ざぁ~れぃぇ~♪、うぃ~しぅぃ~ぬのぅぉぅ~♪・・うおっ!」
こホんっ!
それで実はこの「さざれ石」ですが、なんと!もともとは「小さな石」であり、それが集まって巨大な「さざれ石」として認知されているのはご存知でしょうか?
石灰石の表面が雨で溶けた時に小石がくっつき、徐々に大きくなった岩のようなものも「さざれ石」と呼びます。
詳しくは空気中に存在する気体の中の成分が石に付着して、それが積もって行くことで先述の「さざれ石」状態になります。
このさざれ石には他にも呼称があり、小石をくっつけながら大きくなるということで「子持ち石」とも呼称され、二荒山神社では「子授け」「子孫繁栄を叶える石」として親しまれています。
なお、この「さざれ石」は、中禅寺湖の二荒山神社の中宮祠にもあります。
子授け安産の石
二荒山神社の境内にはまだ他にも奇石が存在しており、その石の名前を「子授け安産の石」と呼称します。
この石は二荒山神社の神苑内にある「小さな祠に収まった石」で、撫でるとご利益があるとのことです。
二荒山神社の別宮である滝尾神社の境内奥には子授け、安産などにご利益がある「子種石」と呼ばれる石コロころころドコいった‥‥があることから、安産のご利益がある神社として人気です。
二荒山神社から滝尾神社まで歩くと20分~30分ほどかかりますが、日光東照宮の美術館の脇道から「滝尾道」という道を歩くことで、道中にある様々な遺跡をめぐりながら滝尾神社を目指すの一興です。
日光二荒山神社・円石の場所(地図)
日光二荒山神社の円石は境内・神苑の大国殿の前にありますが、その手前にはお菓子の神様「田道間守像」が立っています。