日光二荒山神社「お菓子の神様像(大国田道間守像)」

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日光二荒山神社・お菓子の神様像(大国田道間守像)

日光二荒山神社の大国殿の前には立像がありますが、この像、大国殿でお祀りされている御祭神の大国主命(大国さま)だと思っていませんでしたか?

実はこの像、大国主命像ではなく、お菓子の神様像」と呼ばれる像であり、像のモチーフとなった人物を田道間守(たじまのもり)と言います

お菓子の神様像のご利益とは?

お菓子の像の前の看板には

家計の安泰と心のやすらぎを与えてくれる

‥‥と、説明されています。

つまり、ご利益としては家計が火の車状態の方はお祈りすることで家計が良くなっていくということです。




田道間守とは?

「田道間守」とは古事記などに登場する人物です。

病気がちであった第11代「垂仁天皇(すいにんてんのう)」の命令によって「非時香菓(ときじくのかくのみ)」という木の実を求めて「常世の国(とこよのくに」に渡った人でもあります。

『常世の国』とは、日本の神話に登場する異世界(一説では不老不死の国)の事で「非時香菓」とはつまりのところ「不老不死の薬」のことを指します。

かくして、常世の国で苦労しながらも、やっとの思いで非時香菓の木の実を手に入れ、急ぎ元来た世界に戻った田道間守ですが、なんと!時はすでに10年も経過していました。

案の定、田道間守が宮殿へ入った時にはすでに垂仁天皇はすでに崩御していました。

嘆き悲しんだ田道間守は、悲しみのあまり天皇の墓前で命を絶ち、この世を去ることになります。

一方で田道間守が持ち帰った「非時香菓の木の実」ですが、土に植えられて大切に育てられました。

すると日増しに大きく育っていき、やがて枝にはフっくらとした大きな木の実がたくさん成ったそうです。

その実の味が実に芳醇で、甘く香ばしい味がしたことから、やがてお菓子が作られるようになり、いつの日からか田道間守は各地で「お菓子の神様」として信仰されるようになりました。

ちなみに「垂仁天皇は第11代天皇」であり、紀元前29年から紀元70年まで在位した天皇です。

これを年数で計算すると、崩御したのはなんと!140歳の時とも153歳の時とも言われています。

これが事実であれば、おそらくギネス級の長寿となります。

お菓子の神様像(田道間守像)が持っている枝の正体とは??

「非時香菓」は「橘(たちばな)」だと伝えられており、この「橘(=タチバナ)」とは「ミカンの種類の樹木」です。つまり、田道間守像の右手は、上述の伝説に因んで「ミカンの木の枝」を持っています。

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「家計の安泰と心のやすらぎを与えてくれる神」と立札で説明されていますが、お菓子会社で勤務されている方や、お菓子店を経営されている方、お菓子職人などの、お菓子関係の仕事に就いている方々は、事業の繁栄や商売繁盛を祈願し、また、お菓子作りをされる方などは、お菓子がうまく作れることを祈願するのも良いですね。ウフ




「大国田道間守」の「田道間守」に「大国」が付いた理由

お菓子の神様像(田道間守像)の立札には「大国田道間守」と記載されています。

田道間守に「大国」が付された理由は、単純に大国殿のご祭神・大国主命(おおくにぬしのみこと)に似せて造立された像であるからです。

この像は2004年に「栃木県の菓子工業組合」と呼称される団体の有志の方々が「お菓子業界の益々の繁栄と家計の安泰」を願い、「二荒山神社の菓子会創立20周年記念」に奉納された像になります。

大国殿の「お菓子占い」って何??

実は、大国殿の右側面の縁側の上には「お菓子占い」と呼称される占いがあります。

詳しくは「ケーキ」「饅頭」「せんべい」「羊羹(ようかん)」「クッキー」「どら焼き」と言ったお菓子が、木製の円形の台座の上に乗っており、ルーレットのように回転できる台座になっています。

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「お菓子占い」のやり方

  1. まずルーレットを回します。
  2. 回転が弱まりルーレットの矢印の場所に上記のいずれかのお菓子が止まりす。
  3. 正面の運勢が書かれた一覧表を見て、止まったお菓子に対しての運勢を占います。例えば「ケーキ⇒要注意」「クッキー⇒良好」・・などと言った、その日の運勢を占う感じです。

この実にユニークな「お菓子占い」も、上記のお菓子関係の有志の方々の寄進によって設置されたものです。

お菓子の神様像(田道間守像)の場所(地図)

お菓子の神様像(田道間守像)は大国殿の前方に配されています。その前方には円石(丸石)があります。

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