日光東照宮「高野槙(コウヤマキ)」【とちぎ名木百選】v
- 樹齢:370余年
- 直径(目通):1.4メートル
- 高さ:38メートル
- 分布:本州(主に木曽、飛騨、紀伊半島)、四国(山地)、九州
由緒(歴史)
この木は「高野槙」と呼ばれる種類の樹木である。
日光山内では杉が数多く植林されているが、このように高野槙が見られるのは珍しい。しかも高野槙の大木ともなれば尚の事。オホっ
実はこの高野槙は3代将軍の家光公が手植えしたと云われる高野槙であり、370余年もの樹齢を誇る。それゆえこのように大木になっている。
しかし、本来、高野槙は温帯性針葉樹とされており、日光のような季節によって寒暖差がある地帯では自生しにくいと云われる。
この高野槙が「とちぎ銘木百選」に指定される理由とは、上記のように気候的に難がありながらも、驚異的な樹齢とそれに比例した生長を誇ることが選出理由の1つともなっている。
高野槙の名前の由来をクっちゃべってみよぅかなぁ‥‥
高野槙の「高野」とは、和歌山県の高野山のこと。
この槙は日本一ともいえるほど、なぜかゼカぜかコノヤローなほど高野山に群生していることから、「高野」が付されて「高野槙」と命名されている。
高野槙の生態
- 科目:マツ目コウヤマキ科(コウヤマキ科は1属1種)
- 種類:針葉樹
- 別名:マキ(槙)、ホンマキ(本槙)、クサマキ(臭槙)、キンマツ(金松)
- 分布地域:太古は世界中。現在は自生しているのは日本のみ
高野槙は針葉樹なので、針状の細長い葉をつける。
胚珠がむきだしになっていることから「裸子植物」であり、雌花が球果状(いわゆる松かさ状)になっていることから「球果植物」でもある。
3月頃に枝先にある黄褐色の雄花と、雌花(単生)が引っ付き💖受精する💕
高野槙がよく育つ環境は、通例では清涼地帯かつ、排水の良好な場所とされる。
温帯性針葉樹でありながら、日本の夏にようなジメジメとした湿気を多く含む高温地帯ではあまり育たない。
高野槙は最高級品質の木材
高野槙は江戸時代、木曽にも数多く自生しており、尾張藩により「木曽五木(きそごぼく)」に位置付けられ、伐採が禁止された。
しかし、木曽五木は最高級品質の木材になり得ることから、逆にシャネルやヴィトンのように樹木における高級ブランド銘柄になった。
また、高野山においても金剛峯寺により「高野六木」に位置付けられ、重用されている。
特徴
- きめ細かい木目
- 黄白色
- ヒノキよりもキレイな光沢がある
- 長期間にも及ぶ耐水性もある
主な使用用途
- 風呂、流し場、水桶などの材料には欠かせない
- そのほか、船、橋
高野槙は悠仁親王のお印でもある
高野槙と言えば、2006年〈平成18年〉9月6日)にお生まれになった「悠仁親王(ひさひとしんのう)」のお印でもある。
「お印(おしるし)」とは、日本の皇族が調度品、什物などに用いる自身を示すマーク(徽章/きしょう)のようなもの。「御印章」とも呼ばれる。
⬆️お印となった高野槙 (画像はhttps://ja.wikipedia.org/より)
⬆️茶碗に描かれた高野槙(悠仁親王のものではなく、あくまでも一例)
看板の内容
悠仁親王殿下御誕生を祝福し、お健やかな ご成長を心からお祈り申し上げます。
悠仁親王殿下のお印は「高野槙(こうやまき)」と定められましたが、この高野槇は三代将軍・徳川家光公がお手植えになられたもので、樹齢370年、目通直径14メートル、高さ38メートルに及んでいます。
高野槙は日本固有の温帯性常緑針葉樹で日光のような寒冷地で大木に成長することは極めて稀であり、植物学上、貴重な存在です。
(栃木県銘木百選)
平成十八年 九月十二日
日光東照宮
高野槙の場所(地図)
神厩舎(三猿)の近くにそびえるように立っているので、スグに分かることであろぅ。ふぉっふぉっふぉっ….
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