日光東照宮「御旅所」【重要文化財】

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日光東照宮・御旅所【重要文化財】

大きさ(規模):桁行三間、梁間三間、一重

建築様式(造り):入母屋造、正面軒唐破風付

屋根の造り:瓦棒銅板葺

日光東照宮・御旅所の歴史

現在の御旅所は、総朱塗りが施され、屋根は正面に軒唐破風を設けた入母屋造りで建てられた社殿です。

扉はすべて桟唐戸を用い、部分的に折れ戸になっています。

この御旅所は1684年(貞享元年)に鉢石町から出火した大火により、焼損しています。

現在の建物は、大火による焼失後の1685年(貞享2年)に再建されたときの姿です。

御旅所とは?

御旅所(おたびしょ)とは、神社の祭礼において神体を乗せた神輿)が出発する場所。もしくは渡御の途中で休憩・宿泊する場所。

または東照宮のように渡御の最終目的地ともなる場所のことをいう。

渡御する道中に臨時的に数カ所設置されることもありまする。

御旅所に神輿が到着すると、御旅所祭もしくは何かしらの伝承される祭礼などが執り行われまする。

御旅所は母体となる神社や御祭神に由来した場所、もしくは氏子地域の中の古来よりの伝承地などが選ばれている傾向がありまする。

立て看板の内容

日光東照宮の春季例大祭中の5月18日と秋季例大祭中の10月17日に百物揃千人武者行列と称される神輿渡御(しんよとぎょ)があり、三品立七十五膳(さんほんだてななじゅうごぜん)と呼ばれる豪華な神輿が供せられ、拝殿にて八乙女の舞や本殿前の石畳上では東遊の舞が奉納される祭典が執り行われる。




御旅所の中に入れる?

残念無念ながら、御旅所の中には一般参詣者が立ち入ることはできない。

平時は写真のように門が閉じられ、閉扉されている。

日光東照宮の春季例大祭

5月17、18日の両日、例大祭(れいたいさい)が斎行されまする。

5月17日

午前10時より御本社にて徳川御宗家、産子会役員はじめ、来賓多数が参列のもと「例祭」が斎行されまする。

また、午後1時からは表参道特設馬場に小笠原流による「神事流鏑馬(やぶさめ)」が奉納されます。見どころ!

夕方になれば三基の神輿が二荒山神社に渡御し、両社神職奉仕によって「宵成祭(よいなりさい)」が執り行われまする。

5月18日

明けて18日には、午前11時より神輿渡御祭「百物揃千人武者行列(ひゃくものぞろいせんにんむしゃぎょうれつ)」が行われます。ハイライトです!

行列は神輿を中心とした鎧武者など53種類1,200余名の奉仕により御旅所(おたびしょ)へ向かいます。

御旅所では、「三品立七五膳(さんぼんだてななじゅうごぜん)」に則った通常とは異なる神饌(しんせん)が供えられまする。

ほかに宮司による祝詞(のりと)の奏上、巫女舞の八乙女神楽(やおとめかぐら)、東遊(あずまあそび)が奉奏されまする。オホ

神事が終われば行列は東照宮へと戻りまする。

日光東照宮の秋季例大祭

春より小規模ですが、ほぼ同じ内容の大祭です。例年10月16日、17日に執り行われまする。

ハイライトはやはり「百物揃千人行」!

徳川家康公の神霊を駿府久能山から日光へ改葬した当時の行列を再現したものが「百物揃千人武者行列」です。

三基の神輿と春同様に装束姿の武者たちが約1キロにもおよぶ隊列を組み、御旅所へ向かいまする。

春と同様に御旅所では巫女舞の奉奏などが執り行われまする。

当日スケジュール

10月16日

「神事 流鏑馬(やぶさめ)」13:00~

(流鏑馬神事13:30~約1時間)

場所:表参道

10月17日

「百物揃千人武者行列」
11:00~ 渡御(東照宮→表参道→御旅所)
12:00~ 御旅所祭(三品立七十五膳、八乙女の舞、東遊の舞)
13:00~ 還御(御旅所→表参道→東照宮)
場所:表参道ほか

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