大猷院(日光山輪王寺)の「龍神破魔矢」のご利益や飾り方(祀る場所)とは?龍の彫刻が開運をもたらす?

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「龍神破魔矢」とは?

「りゅうじんはまや」と読みます。

輪王寺大猷院(たいゆういん)霊廟内にある「夜叉門(やしゃもん)」の中に「烏摩勒伽(うまろきゃ)」という青色の身体をした夜叉像が祀られていますが、この烏摩勒伽が手に持った金色の弓矢に由来した授与物です。

大猷院では、この烏摩勒伽の持物である弓矢にご祈祷(永代祈祷)を重ね、「龍神破魔矢(りゅうじんはまや)」という金色の矢を謹製し、それを授与しています。

近年、この龍神破魔矢が某テレビ番組の放送で話題になり、予想を超える申し込みがあったとかで現在、品切れ状態の大人気となっているようです。




烏摩勒伽とは?

「阿跋摩羅・あばつまら」(緑色)「北の方角を守護」⬆️左手に金色の弓を持ち、右手で金色の矢を持っている

烏摩勒伽は後述の四夜叉の1神です。

全国でもあまり見る機会の少ない稀有な仏様です。(おそらく全国では日光山輪王寺の大猷院のみ)

この烏摩勒伽には以下のような数々の伝承がありまする。

「ひざ小僧(膝小僧)」の言葉の起源

烏摩勒伽の大きな特徴としては、膝頭に象の彫刻があしらわれているところです。

一説には、烏摩勒伽の膝頭の象がキッカケとなり、「ひざ小僧(膝小僧)」という言葉が生まれたという説もあり申す。

烏摩勒伽の持つ矢が破魔矢の起源とも

烏摩勒伽が手にする金の弓矢は、皆々様が初詣のときによく見かける「破魔矢」です。

つまり、烏摩勒伽の持物の弓矢こそが、破魔矢の起源とされています。

(ただ、破魔矢を参拝客に最初に提供したのは東京都大田区の新田神社とされることから、当神社が破魔矢の発祥とされる)

「四夜叉」とは?

「四夜叉(よんやしゃ)」とは、「青面金剛明王」とも呼ばれる4人の夜叉と呼ばれる護法善神(仏法を守護する神)です。

  1. 阿跋摩羅(あばつまら)
  2. 鍵陀羅(けんだら)
  3. 烏摩勒伽(うまろきゃ)
  4. 毘陀羅(びだら)

これら4体の夜叉は仏法および仏教徒を守護する天部の神「四護法善神(ごほうぜんじん)」とも呼ばれまする。

輪王寺大猷院の場合、夜叉門内の両脇の間口に次のように安置されてい‥‥‥申す。グヒっ

4体の夜叉像の配置
  • 夜叉門の表側に2体
  • 裏側に2体

これら4体の夜叉は、それぞれ身体の色が違うという特徴があり申す。

龍神破魔矢の特徴

烏摩勒伽の持物である破魔矢をモチーフとして謹製しているため、金色をしています。

弓矢の筐体には金運上昇などの幸先の良い吉祥をもたらす昇り龍のレリーフが見えまする。

龍神破魔矢の細部

鋒(きっさき)

‥‥‥なぜか(ハート型)

金龍の頭部




羽の部分

龍神破魔矢のサイズ(大きさ)や値段など

  • 全長(長さ):約35cm
  • 材質:金属製(金メッキコーティング)
  • 重さ:227g
  • 付属品:説明書き
  • 値段:3000円(通販の場合はプラス500円)
説明書きの内容(引用)

この破魔矢は、大猷院境内にある夜叉門の背面左側に安置された「烏摩勒伽(うまろきゃ)」が右手に携えている矢をかたどった御守護でございます。

この破魔矢には、さまざまな恵みを万物にほどこすという「昇り龍」が刻まれており、矢の先には過去、未来を守護する常住仏「弥陀」「釈迦」の御影が梵字で刻まれております。

ご家族の御守護、諸願成就として仏壇、神棚、ご家族が集まるお部屋に矢の先を上に向け、羽を下にしておまつりください。

また、ご家族の方にあまりよいことが続かないときは玄関に矢の先を外へ向けておまつりください。   合掌




届いた状態の写真

配送業者はヤマト運輸。他の業者は今のところ無いとのこと。(今後は変更の可能性あり)

梱包を解いた瞬間の画像(内容物)

  • 龍神破魔矢 本体(箱)
  • 大猷院の由緒書き
  • お届けまで約3ヶ月かかったことに対しての詫び状
  • 御仏前回向名簿
「御仏前回向名簿」とは?
書かれている内容

御仏前回向名簿

このハガキは、ご先祖様供養のハガキです。

お家に、ご供養(回向)したい方がいらっしゃれば戒名などを記入の上、投函してください。

阿弥陀如来様の宝前にお供えして1年間毎朝お経をあげさせていただきます。

以上、どうやら龍神破魔矢を授かることによって、無料で御宝前回向を執り行ってくれる模様。

龍神破魔矢のご利益とは?

天に矢の先を向けることで持つ者の願いが叶うという伝承に倣い、それを玄関先に向けることで退魔の効力をもたせたのが、この龍神破魔矢とのこと。

烏摩勒伽はじめ、大猷院の御本尊である「阿弥陀如来(家光公)」の霊力もお宿りした破魔矢です。

悪いものを祓(はら)う以外にも、破魔矢である本質から願い事を成就させる力がそなわるとされまする。

龍神破魔矢の有効期限とは?1年ごとに交換が必要なのか?

輪王寺さんにお聞きしたところ、この龍神破魔矢は輪王寺大猷院のご神前にて永代供養されていることから、原則、交換不要で御一生まつれる破魔矢とのこと。オホ

ただ、キズが生じた場合などで交換した場合、輪王寺へ郵送すればお焚き上げをしてくださるとのこと。お焚き上げ費用はお気持ち程度でお願いしますとのこと。

そして再び、現地で授かるか通販形式で購入する。

龍神破魔矢の祀り方

基本、この破魔矢は家内であればドコに配置(お飾り)しても良いとのこと。

ただ、やはりその中でも玄関に配置するのが、もっともベストな祀り方で効果的な祀り方とのこと。オホ

なお、この破魔矢は仏式なので神棚に祀るのは避けた方が良い。

玄関

玄関扉の前の両脇の壁面に玄関扉の方向(出入口)へ向けてお飾りする。

お飾りする場合、なるべく人の身長よりも高い場所にお祀りすることが前提。

玄関は金運を呼び込む場所?金龍を飾ると金運が舞い込む

風水においての玄関とはなにかと重要視される場所です。なんといっても玄関先は通路と家内とを隔てる障壁となる重要な部分だからです。

通路は龍脈のたとえに通じるものがあり、通路には目には見えない様々な気が流れています。

そこで玄関に金龍の置物を置くと金運が上昇するというものがありまするが‥‥‥、偶然か否か、まさにこの金色のボディをした龍神破魔矢もこれに当てハマるのではないでしょうか。

また、玄関先はできるだけ広く明るく保つ工夫が必要です。帰宅した時に玄関が陰湿でどんよりした様だと気分までもが滅入り、とても運気の好転を望める状況ではなくなります。

龍神破魔矢を玄関にお飾りする際は、玄関全体にも目を配り、常に明るく清浄にすることを心がけましょう!




鬼門

家の中心からみて「北東(鬼門)」もしくは「南西(裏鬼門)」を向くようにして飾るのも良い。

家が建つ前の上棟式では鬼門(裏鬼門)の方角に破魔矢の鋒を向けるという飾り方があるが、この龍神破魔矢を据え置くのも良い。

同様にお飾りする場合は、なるべく人の身長よりも高い場所にお祀りするのが良い。

仏壇

仏壇に祀る場合は退魔ではなく、「諸願成就」として矢の先を上に向け、羽を下にしておまつりする。

ただ、この破魔矢は特に退魔に効力をもたされていることから、できれば仏壇に祀るのではなく、やはり仏壇から出して玄関先や鬼門の方角など、家内の適所にお飾りするのがベスト。ウホっ

龍神破魔矢は何本飾っても効果はあるのか?

輪王寺さんへお聞きしたところ、1本だけでなく、家内に幾本も祀られる方も多いとのこと。

矢は基本、何本祀っていただいても効果てきめんとのこと。

ただ、神仏の霊力が宿るものを何本も無意味に祀るのは避けた方が無難。

計画的に祀る場所を定めておいてから、必要な本数をいただくのがマスト。

神社で授与されている破魔矢との大きな違い

神社の破魔矢

一般的な神社で授与されている破魔矢は、神棚はじめ玄関、リビング(客間)、寝室などにお飾りします。

また、天界に座す神様に無礼があってはならないと、天に矢を向けてはならないとも云われる。

龍神破魔矢

龍神破魔矢は、仏式の霊力でもって魔を退けることを第一としていることから、お飾りするのは玄関が第一とされる。

玄関以外の場所、家族が集うリビングや寝室などにお飾りしても効力(効果)があるとのこと。しかし、やはり玄関先が第一とのこと。

玄関先の奉安に固執する理由は、家内でおそらくもっとも開閉する回数の多い、玄関扉が魔(邪気)の侵入口にあたると考えられているから。

その本意を加味して、玄関扉、つまり家のメインとなる出入口の方向へ矢の先を向けて魔を退ける意義でもって奉安する。

邪気がいったん家内に入り込むと適切な対処をしないかぎり、気持ちが滅入ったり、なかなか寝付けなかったりと、なにかとイライラとして人間関係も粗悪になり、家内の気運も下がり、人生がうまく立ち行かなくなることもある。

龍神破魔矢は通販形式でも買えます

龍神破魔矢の購入方法については、下記、輪王寺公式サイトをご覧くだすわぁぃ

龍神破魔矢の受け取りまでの日数

上掲、輪王寺山王公式サイトにも掲載があるように受け取りまで約3ヶ月以上はかかるとのこと。

このページは2021年9月23日に作成されているが、この時点で受け取りが12月中旬とのこと。

ただ、もし現地に在庫があるのであれば、現地で直に購入するのがベスト。(残念ながら現在、現地でも在庫がないとのこと)

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