大猷院(日光山輪王寺)「宝庫」【重要文化財】【世界遺産】

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日光山輪王寺・大猷院「宝庫」【重要文化財】【世界遺産】

  • 造営年:1653年(承応2年)
  • 大きさ(規模):桁行七間、梁間三間、正面向拝三間、銅瓦葺、一重、
  • 建築様式(造り):校倉造
  • 屋根の造り:入母屋造、銅瓦葺
  • 重要文化財指定年月日:1908年08月01日

大猷院の宝庫とは?

この建物内には大猷院に伝わる宝物類が保管されていまする。

東照宮境内にも三神庫(上神庫・下神庫・中神庫)という同様の校倉造りの宝物庫がありまするが、これらの宝物庫には東照宮の祭礼で用いる、たとえば百人武者行列などでも用いる人数分の甲冑などが保管されていまする。

東照宮の宝物庫は保管するものが多いことから、3棟あるのが特徴です。

東照宮の三神庫と同様、朱色を基調としていますが、装飾は少なく、正面の扉に黒漆塗りの桟唐戸を用いているのが特徴的でゴザる。朱色と漆黒の黒色のコントラストが映えまする。




校倉造とは?

校倉造りとは、奈良の旧東大寺境内に位置する正倉院でも採用されるように、校倉状に木材を組み上げると木材の材質がもつ特性を活かして最適な保存環境が構築できまする。

現代には空調というものがあるので、故障・トラブルをきたさない限りは温度や湿度を一定に保つことが可能であり、半ば永久的な保管ができまする。

往時は頭をフル回転させて大自然の力を頼る・利用する他、手がなかったので、先人たちの知恵として、あえて柱を用いず、木材を井桁状に組み上げ、それを壁面として四辺を巡らせる‥‥‥などの方法を考案したのです。

現在、正倉院展が例年10月に開催できている理由の1つに校倉造りで組み上げられていることがその要因の1つとされています。

大猷院宝物庫の内部は観れる?

残念無念ながら、大猷院宝物庫は一般非公開につき、観ることはできんせん。

しかしながら、内部に保管されている宝物のみ、下記のように稀に公開されていることがありまする。(現在も往時のように庫内で保管されているのかは定かではないが、そのほとんどは輪王寺宝物殿へ移管収蔵されているとのこと)

大猷院宝庫の宝物類は日光山輪王寺宝物殿で公開されることもある!

日光の社寺は今日を以って世界遺産に登録されていますが、現在に至るまでの繁栄を極めたのは徳川将軍家の庇護を受けたからに他なりません。

その将軍家は江戸時代、鎖国政策を取りながらも海外諸国と交易しており、その過程で奉納されたり、渡来した珍品の数々はこの大猷院の宝物庫に収められてきたのです。

特に3代将軍・家光公の御代になると、世の中は平和が満ち行き、長らくの戦乱で疲弊した国民たちはやっと訪れた平和に酔いしれた時期でもありまする。

そんな平和が訪れた時代、家光公は本来、自らがもつ、好奇心旺盛な性格を露わにさせ、こうして今日に見られるような世界の諸国の珍品がこの宝物庫に集録されるに至りまする。

これらのお宝はルパン一味が狙うほどの価値がありつつも、特に家光公の命日420日を中心として不定期にて輪王寺の宝物殿にて公開されることがありまする。フぅ〜ジコちゃん

大猷院・宝庫の場所(地図)

大猷院の表玄関に該当する仁王門を入って直ぐの左脇に見えるのが宝庫です。

さりげに佇んでいることから、多くの方はスルーしてそのまま仁王門へ行ってしまします。

この建造物は大猷院境内では唯一の校倉造の建造物なので、フォトジェニックポイントとして記念写真撮影にも最適てきてきビフテキかもぅぉ〜んです。

 

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