日光山輪王寺「宝物殿」
- 落成年:1982年(昭和57年)
- 開館年:1983年(昭和58年)
- 建築様式(造り):鉄筋コンクリート2階建
- 収蔵点数:国宝1件・59点、重要文化財51件・1618点、重要美術品4件・7点(合計3万余点)
- 常時展示数:約50点
輪王寺の宝物殿とは?
輪王寺の宝物殿とは、輪王寺のミュージアム(博物館・美術館)のことです。
日光は奈良時代に勝道上人が男体山の神を崇拝しながら修行に励んだことにより、以来、山岳信仰を中心とした宗教によって発展してい‥‥‥申す。ガハっ
輪王寺の有史上、最大の隆昌の起点となったのが、誰がなんといっても徳川将軍家による手厚い庇護です。
初代将軍である徳川家康公の御霊がこの日光に埋葬されることになると、東照宮が造営される運びとなり、以降は江戸時代を通して将軍の社参なども重なり、有史上、初といえるほどの最大の発展を見せまする。
権力者の墳墓がこの日光に築かれたことによって、また、その権力者の子たち子々孫々までもが、権力者の座にいすわったことで、この日光の地には多くの宝物が捧げものとして寄せ集められることになりまする。
そして、何をいっても明治時代以前の日本は神仏混淆の時代‥‥‥。寺院に別当(職)が置かれ、神社を管理していた背景もあり、輪王寺は事実上、日光山全体を管理していたことになりまする。
つまり、奉納された宝物類も輪王寺が管理していたということでゴザる。
現在まで保管され続けてきた宝物の合計点数は奈良時代から現代のものまでで国宝1件・59点、重要文化財51件・1618点、重要美術品4件・7点を含む3万余点と相成り申す。グハっ
特に目玉となる見どころは典籍を集めた「天海蔵(がんかいぞう)」や日記類を数多く収録した「日光文庫」も収蔵されてい‥‥申す。グハっ
宝物殿では徳川宗家&久能山東照宮博物館の宝物も展示されている!
現在の輪王寺宝物殿では、徳川記念財団の協力のもと、徳川宗家(将軍家・公爵家)に伝わる初代家康公以来の貴重な資料の数々、ならびに宝物類なども展示されてい‥‥(やめとこ。調子悪ぃ オホ)‥‥まする。
また、初代家康公が臨終の際の遺言により、先に玉体(遺骸)が埋葬された久能山東照宮の境内にも博物館があり、久能山東照宮の宝物類も展示されることがありまする。
歴女や徳ちゃんファンは必見!けんけんジャンケンぽんっ!‥‥お見逃しなく! …..徳ちゃんファン?
展示方法
輪王寺宝物殿ではこれら3万を超える点数の展示物を常設展示するのではなく、テーマを定め年間合計6回に分けて、50点〜100点ずつ出陳する宝物をチ〜ェンジしてい‥‥‥まする。(フェイント)オホ
掛け軸などの軸物はおおむね2ヶ月に1回です。お見逃しなきよぅ。オホホホホっ
輪王寺宝物殿に展示されている宝物群は日光の歴史を知る上で欠かせないものばかりであり、日光の歴史を深々と探求する心持ちで知ってみたい方であれば、おそらく満足できるのではなかろぅか。クッ、ココココココ…. 最近、王騎将軍、出番多いな
宝物殿の内部の様子
以下、写真輪王寺宝物殿より引用
館内の展示は1階のみです。2階はありんせん。
⬆️写真右端に大猷院の二天門に安置されていた風神雷神像(オリジナル)が展示されているのが見える
当館の最大といえるほどの宝物は「大猷院の二天門」に安置されていたモノホン(訳:本物)の風神雷神像でしょう。
現在、二天門には、それぞれの像を精巧に模して造立されたレプリカの像が2019年3月15日に安置されていまする。
大猷院へも行かれる方は必見!
奥へ進むと東照宮ならびに日光山を今日にまで語り継がれるほどの繁栄に導いた功労者とも言うべき、徳川3代までの将軍たちの肖像画飾られています。
東照宮の造営を遺言した家康公。
その家康公の遺言を守り、遠く日光の地に東照宮を築き、久能山から家康公の御霊を日光へ移して埋葬した秀忠公。
そして、秀忠公が築き上げた東照宮をさらに豪華絢爛に改造した家光公。
家光公は初代・家康公を心から敬愛しており、死した後は家康公の臣下として奉仕するために東照宮の隣地に自らの墳墓を築くように遺言していまする。
その家光公の墳墓となる「大猷院」は、家光公の子である家綱(4代将軍)が父の遺言に従って発願し、大老の酒井忠勝(さかいただかつ)、老中の松平信綱(まつだいらのぶつな)ら主導のもとに工期わずか1年2ヶ月という最速レベルで築き上げられまする。
宝物殿の見どころ
宝物類
内部に展示されている宝物類は日光を開創した奈良時代の勝道上人(しょうどうしょうにん)にまつわる物、輪王寺の座主であり、皇族である輪王宮(りんのうじのみや)、徳川将軍家にゆかりの宝物、その他、神仏習合時代に関する資料が主として展示されてい‥‥‥申す。ダハっ
これらの宝物類は左に古い時代の宝物を展示し、入口から順を追ってみていくことで、過去から現代への変遷を楽しみながら歴史の流れも楽しめるように工夫が凝らされている。
注目すべきは台密に伝承される「北斗曼荼羅(ほくとまんだら)」という黄道12星座が描かれた西洋占星術で用いられた曼荼羅は歴史的価値が高ぃ。
その他にも歴史的価値が高く定評を受けている経典や仏具なども豊富にある。
舞楽装束
輪王寺には国内屈指ともいえるほどの装束が現存していまする。
これらの舞楽装束は1636年(寛永13年)に斎行された家康公21回目の神忌祭のために新調されたものがほとんど。
また舞楽を奏じる演奏道具(楽器)やお面なども10個ほどが現存し、当時の最高の職人たちの協演による最高の技術力を結集して謹製された逸品。
江戸時代のハイレベルな工芸品の数々を目に焼き付けることができるであろぅ。ホっホっホっ‥‥‥ハヒっ!
庭園「逍遥園」
この輪王寺宝物殿にはちょっとした名前の知られた庭園がありまするが、その名を「逍遥園(しょうようえん)」と言いまする。
園内は近江八景を模景として作庭されたことから、一説には近江出身の小堀遠州が作庭した庭園とも云われまする。
また、この逍遥園は「関東サツキ」というサツキの品種の発祥地でもあり、秋になると紅葉で知られる日光を代表するほどの紅葉が愛でられる景勝地に早変わりしまする。
輪王寺の逍遥園についての詳細は下記ページにて詳しく述べてい‥‥‥申す。グギっ
輪王寺「宝物殿」の場所(地図)
輪王寺の宝物殿は三仏堂の前に建つ、拝観受付の前にありまする。
宝物殿に入るには所定の入館料金が必要になりまする。逍遥園のみの入園は不可。
逍遥園への入り方
逍遥園へ入るためにはまず、宝物館へ入る必要がありまするが、実は宝物殿の拝観受付の横から庭園内に入ることができまする。
ただ、拝観料金を支払ったのであれば、せっかくなので、ぜひ、宝物殿へも立ち寄ってみてはいかがでしょう。
観ておいて損はないと思いまする。